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人材紹介の依頼の流れ|採用企業向け8ステップ

転職Doc編集部 更新: 2026年9月20日

人材紹介会社への依頼は、契約を結べばすぐに候補者が届くわけではありません。候補選定から入社・手数料支払いまで、採用企業側にも用意する情報や確認する書類があります。転職Docは、企業向けに「ご利用の流れ」を公開している3社の公式サイトを確認し、ステップ数と名称の違いを比較しました。この記事では、依頼の流れを8ステップに整理し、各ステップで採用企業が用意するものと確認する書類を示します。

人材紹介を依頼する流れは何ステップあるのか

大きく8つのステップに分かれます。①候補となる紹介会社の選定、②問い合わせ、③契約書の確認・締結、④求人票・条件のすり合わせ、⑤推薦、⑥面接、⑦内定・条件通知、⑧入社・手数料支払い・返戻金期間です。転職Docは2026年9月20日、企業向けに利用の流れを解説しているレバテック・テンプスタッフ・マイナビ「tameni」の3社を確認しました。ステップの数え方は社ごとに異なり、レバテックは「問い合わせ・ヒアリング」から「入社・成功報酬の支払い」まで8ステップに分けて説明しています。テンプスタッフは「募集要項を考える」から「採用」までを6段階で示し、マイナビ「tameni」は「契約」「打ち合わせ・募集開始」「選考実施・内定」「入社・報酬支払い」の4つの大きな区分でまとめています。3社に共通するのは、契約書の締結を求人票の作成より前に置いている点です。一方、契約から入社までにかかる具体的な日数を明示している社は、3社とも確認できませんでした。

8ステップで採用企業が用意するもの・確認する書類

| ステップ | 採用企業が用意するもの | 確認する書類 | |---|---|---| | ①候補選定 | 求人の職種・エリアの想定 | なし(契約前のため) | | ②問い合わせ | 採用背景・必要スキル・人物像の希望条件 | なし | | ③契約書確認・締結 | 押印用の会社情報 | 職業紹介基本契約書 | | ④求人票・条件すり合わせ | 業務内容・給与・待遇の情報 | 求人票 | | ⑤推薦 | 候補者を評価する基準 | 推薦書・職務経歴書・スキルシート | | ⑥面接 | 面接日程・評価シート | なし | | ⑦内定・条件通知 | 内定条件(給与・役職・入社日) | 内定通知書(案) | | ⑧入社・手数料支払い・返戻金期間 | 入社手続き書類・支払い予定 | 請求書・返戻金条項 |

複数の紹介会社に同時に依頼する採用企業も多くあります。同じ求人を複数社に依頼する場合の進め方は「複数の紹介会社に依頼する進め方」で解説しています。

依頼の初動|候補選定と問い合わせでは何を進めるのか

契約前の2ステップです。まだ契約書や求人票は発生しません。

①候補となる紹介会社をどう選定するのか

厚生労働省「人材サービス総合サイト」で、依頼予定の職種・都道府県を扱う紹介会社を確認できます。サイトの見方は「人材サービス総合サイトの見方」にまとめています。手数料実績率や6か月以内離職者数など、選定時に確認する基準は「紹介会社の選び方7つの基準」で整理しています。このステップで採用企業が用意するものは、求人の職種・エリアの想定だけです。契約前のため、確認すべき書類はまだありません。

②問い合わせでは何を伝えるのか

採用背景と必要な条件を具体的に伝えます。レバテックの公式サイトは、利用の流れの最初を「問い合わせ・ヒアリング」と位置づけ、「必要なスキルや経験年数、人物像などの希望条件を具体的に伝え」る段階だと説明しています(2026年9月20日確認)。採用企業側は、募集する職種・人数・想定エリアに加え、採用したい人物像を言語化して伝える準備をします。この段階でも契約書や求人票はまだ発生しません。

契約と求人票|何を確認し、何をすり合わせるのか

契約書の締結と求人票の作成が続きます。3社の比較で確認した通り、契約を先に結ぶ順序が共通しています。

③契約書の確認・締結で見るべき点は何か

人材紹介会社が契約書のひな形を用意し、依頼企業に送付するのが一般的です。マイナビ「tameni」の解説によると、「人材紹介の流れ」の最初のステップは契約で、「このタイミングで必要となるものが人材紹介契約書」だと説明しています(2026年9月20日確認)。採用企業側が用意するのは、押印に必要な会社情報です。確認する書類は職業紹介基本契約書で、手数料の料率・返戻金条件・直接雇用の制限が主な確認点になります。手数料の料率は、職業安定法第32条の3に基づき、紹介会社があらかじめ厚生労働大臣に届け出た手数料表の範囲内で定められます(2026年9月20日、e-Gov法令検索で確認)。契約書で確認すべき8条項は「人材紹介の契約書の注意点」に整理しています。

④求人票の条件すり合わせで何を提出するのか

契約締結後、求人票を作成して募集を開始します。テンプスタッフの解説は、求人票の作成について「募集する職種や業務内容、必要なスキル、給与、待遇などのさまざまな条件を正確に反映」させる段階だと説明しています(2026年9月20日確認)。採用企業が用意するのは業務内容・給与・待遇の情報で、確認する書類は求人票そのものです。求人票の記載事項には法律上の根拠があります。職業安定法第5条の3は、求人者が労働条件等を明示する義務を定めています(2026年9月20日、e-Gov法令検索で確認)。

求人票に書くべき主な項目

職業安定法第5条の3および同法施行規則に基づき、求人者(採用企業)が明示する主な項目です。網羅的な条文の号番号までは示さず、依頼時に紹介会社と確認する項目の目安として使います。

| 明示事項 | 内容の例 | |---|---| | 業務内容 | 職種・仕事の内容 | | 契約期間 | 有期雇用か無期雇用かの区分 | | 試用期間 | 有無と期間 | | 就業場所 | 勤務地(将来の変更範囲を含む) | | 就業時間 | 始業・終業時刻、休憩時間、休日 | | 賃金 | 基本給、固定残業代の有無、諸手当 | | 社会保険の加入状況 | 健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険の適用 | | 募集者の氏名または名称 | 採用企業(求人者)の名称 |

選考|推薦と面接では何が届き、何を進めるのか

紹介会社からの推薦を受けて、採用企業が選考を進めます。

⑤推薦では何が送られてくるのか

推薦書と職務経歴書、スキルシートが送付されます。テンプスタッフの解説は、推薦について「職務経歴書やスキルシートとともに、候補者の人物像や紹介理由を記載した推薦書」が届くと説明しています(2026年9月20日確認)。採用企業側は、事前に候補者を評価する基準を整理しておくと、推薦を受けた際の判断がしやすくなります。確認する書類は推薦書・職務経歴書・スキルシートの3点です。

⑥面接では採用企業は何を進めるのか

書類選考を通過した候補者に、自社で面接を行います。テンプスタッフの解説は「書類選考を通過した求職者に対し、自社で面接を行います」と説明しています(2026年9月20日確認)。採用企業側は面接日程の調整と評価シートの準備を進めます。選考段階のため、このステップで確認する書類は特にありません。

内定から入社まで|何を通知し、何を支払うのか

内定通知と入社手続きが最後の2ステップです。手数料と返戻金の確認が発生します。

⑦内定通知では何を確認するのか

採用が決まったら、内定条件を紹介会社に伝えます。テンプスタッフの解説によると、採用企業は「具体的な労働条件(給与、役職、業務内容、入社日など)」を紹介会社に伝え、内定通知も紹介会社を経由して求職者に伝わります(2026年9月20日確認)。採用企業側が用意するのは内定条件そのもので、確認する書類は内定通知書の案です。内定応諾までの間、候補者への直接連絡を制限する条項が契約書にある場合、その範囲は「人材紹介の契約書の注意点」で確認できます。

⑧入社・手数料支払い・返戻金期間で何をするのか

入社手続きを進め、入社後に手数料の請求書を受け取ります。テンプスタッフの解説は「成功報酬の請求書は、入社日を起点として発行」されると説明しています(2026年9月20日確認)。採用企業側が用意するのは入社に必要な社内手続きの書類と支払いの準備で、確認する書類は請求書と返戻金条項です。手数料の算出方法は「人材紹介の成功報酬の計算方法」に、早期退職時の返戻金の期間区分は「人材紹介の返戻金制度」にまとめています。入社後は、紹介会社側の就職者数・離職者数・手数料実績率が集計され、職業安定法第32条の16第3項に基づき「人材サービス総合サイト」で情報提供されます(2026年9月20日、e-Gov法令検索で確認)。次回以降の依頼先を選ぶ際、この実績データを参考にできます。

よくある質問

Q. 契約から入社までどのくらいの期間がかかりますか A. 公式サイトで具体的な日数を明示している紹介会社は確認できていません。レバテック・テンプスタッフ・マイナビの3社は、いずれもステップの内容は説明していますが、日数の目安は公開していません(2026年9月20日確認)。求人の難易度や職種によって変わるため、依頼時に紹介会社へ直接確認します。

Q. 契約書を結ぶ前に求人票を作成してもよいですか A. 契約書の締結を先に行うのが一般的な順序です。マイナビ「tameni」の解説では、人材紹介契約書を締結してから企業との打ち合わせを経て求人票を作成し、募集を開始する順序が示されています(2026年9月20日確認)。

Q. 内定の連絡は採用企業から求職者に直接伝えてよいですか A. 紹介会社を経由して伝えるのが基本です。テンプスタッフの解説では、採用が決まった場合は紹介会社に通知し、内定も紹介会社経由で求職者に伝えると説明しています(2026年9月20日確認)。契約書に直接連絡を制限する条項がある場合は、その内容が優先されます。

Q. 手数料はどのタイミングで発生しますか A. 入社時に発生するのが一般的です。テンプスタッフの解説では、紹介料の発生時期は「求職者の入社時となることが一般的」と説明しています(2026年9月20日確認)。具体的な料率と計算方法は「人材紹介の成功報酬の計算方法」にまとめています。

まとめ

人材紹介を依頼する流れは、候補選定から入社・手数料支払い・返戻金期間まで8ステップに分かれます。転職Docが確認した3社は契約を求人票より先に結ぶ順序で共通していましたが、ステップ数の数え方と、期間の目安を公開しているかどうかは異なりました。契約書と求人票を確認する段階で、手数料・返戻金・直接雇用制限の条件を書面で確認しておくと、後の認識違いを防げます。

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